ハリファックスサポートセンター平井です。
今日は、お勧めの洋書についてご紹介します。
「洋書なんて難しい!」と思われるかも知れませんね。でも大丈夫、自分の英語力に合った本を選べば読めるはずです。
洋書を読むと何がいいのか?まず、「英語を英語で理解する=日本語に訳さず左から右へ、並んでいる単語の順に理解する」練習をする事ができます。
では、なぜ日本語に訳さない事がいいのか?その続きは、こちらの記事をご覧下さい。
☆【洋書のススメ】Marvin Redpost:洋書をお勧めする理由
今からご紹介する洋書は、英語学習の中級者~向け。日系アメリカ人のシンシア・カドハタさんが描く、日系アメリカ人の物語です。
タイトルは、こちら。
Kira-kira
*・:。☆.*。:・. キラキラ .*・:。☆.*。:・.

この作品は2005年、「ニューベリー賞」という、アメリカで最も優れた児童文学の著者に与えられる賞を受賞しています。タイトルは日本語ですが、一体何が「キラキラ」しているのでしょうか?
物語の中から、一部をピックアップしてご紹介します。
舞台はアメリカ。その昔、ある貧しい日系アメリカ人の家族が、今では考えられないような酷い環境の中で必死に生きて行く…。物語は、日系アメリカ人の少女ケイティーちゃんの視点で描かれています。お姉ちゃんのリンはとてもしっかり者で、妹のケイティーはリンのことが大好きです。
My sister, Lynn, taught me my first word: kira-kira.
(お姉ちゃんのリンが最初に教えてくれた言葉は、「キラキラ」。)
この本の最初の一文です。「キラキラ」という単語から思い浮かぶ風景は…水、星、宝石、イルミネーション、赤ちゃんの目…見ると感動して、嬉しくなってしまうものばかりではないでしょうか。そんな素敵な「キラキラ」という言葉を、何よりも最初に教えてあげたリン。素敵な言葉を教えてくれたリンを慕うケイティーの気持ちが、物語から伝わってきます。
ある場面では、スクラブル(アメリカで発案された、単語を作成して得点を競うボードゲーム)が登場します。
Think, Katie. Think, Katie. Think, Katie!
(考えて、ケイティー。考えなさい、ケイティー。考えるんだ、ケイティー!)
スクラブルが不得意なケイティーちゃんに対して、せかしているおじさんのセリフです。しびれを切らしたおじさんの様子をよく表しています。
No, that is not a word. That is not a word. That is not a word.
(いや、そんな言葉はない。それは言葉じゃない。そんな言葉はないぞ。)
ついに単語を思い付いたケイティーちゃんが作ったのは、存在しない言葉でした(笑)。それを見てがっくりしているおじさんの表情が目に浮かんで、笑えてきます。
ユーモアのある個所を取り上げましたが、涙を誘う物語です。リンの病気が発覚し、大きな悲しみが家族の生活に影響を与えます。しかしながら、ケイティーちゃんのキラキラした目を通して語られる、読み進めやすい244ページです。幸せって一体何だろう?物語を読んだ後、何気ない日常の大切さについて考えさせられるかも知れません。
この本は、洋書を取り扱っている大きめの書店やインターネットで購入できます。
今まで色んな英語の勉強をしてきたけど、そういえば洋書を読んだ事はないな…という方は是非、この機会に一冊読んでみて下さい。楽しく物語を読みながら英語学習にもなり、正に一石二鳥です。
以上、中級者~向け洋書のご紹介でした。
英語学習に関する疑問や留学に関するご相談は、こちらのフォームからお気軽にお問い合わせ下さい。
[contact-form-7 id=”9463″ title=”お問い合わせ”]